文法ってやらなきゃダメ?
英語を教えている割に、私は文法が苦手です。お恥ずかしい話なんですけど、シドニーから日本に帰ってきて英語を教え始めた頃は、形容詞と副詞の違いもよく分かっていなかったぐらいです。ですから文法が苦手な方の気持ちって、痛いほどよく分かります。
それでも私が英語圏で長年生活できていたのは、インプットの量が半端なかったからだと思います。 同じフレーズを何十回何百回と聞いていると、文法的にどうなっているのか説明できなくても、それが正しいかどうか自然に判断できるようになります。どちらかといえば、母国語の日本語を話せるようになったプロセスに似ているんじゃないかと思います。
じゃあ文法なんて要らないんじゃないかというと、真逆です。 文法を放ったらかしにしていると、種目のルールを理解せずにチームに参加するようなものです。文法が苦手な私だからこそ断言できるんですけど、少なくとも基礎はしっかり理解しておいた方が後々断然楽になります。
どうしても文法を勉強する気にならない時にオススメしたいのが、英検などの試験を受けることです。実際私がイタリア語検定を受けた理由の一つは、試験がないと文法をわざわざ勉強する気になれないからです。もちろん受験料などは必要になりますが、私のようなタイプの方にはとてもおすすめです。